12:KSRⅡの改造
KSRⅡ(80cc)の修理依頼が有りましたのでNSR80との違いなどを紹介したいと
思います。
左がNSR80で右がKSRⅡです。シリンダーのスタッドの間隔が狭いです。
吸気部も小さいです。
上面から見ると大きな水路が確保されているのがわかります。
排気ポートは小さめでNSR50と同じくらいです。
とっても控えめな感じですね。センターリブは有りませんので拡大加工にも限界が有ります。
ヘッドはドーム型の燃焼室です。容積は約8.5ccと標準的です。
標準のヘッドガスケットは0.25mmでした。
ピストンは2本リングでピン径は12mmです。ボア径47mmで
NSR50とピン上高さが一致しました。このピストンでボアアップキットを
作成したいと思っています。
NSR80のピストンも流用可能な感じです。ピン上が異なるので
多少は加工が必要になります。
一気に加工するとど~なるのか判らないので一回り大型化とポートの段を
削除しました。最初は初級編からスタートします。インプレに基づいて
今後の展開を考えたいですがスペース的余裕が余り無いです。
オーバーサイズピストンは1mmまで有りました。
吸気部を9mmほど半円加工して吸気効率を高めています。
ピストンとリングで¥5000位します。ホンダより高いです。
ポートはこんな感じです。
ピストンクリアランスの測定はスタッドの有る位置で測定します。
冷間・・・0.08以上0.10mm以下 温間(60度)・・・0.05mm以上に
設定します。社外のピストンや台湾製ピストンはは熱膨張が大きいので冷間隙間を
やや広めに取らないと焼き付いてしまいます。
インプレはどうかな~?2006/4/29